あの激動から2年、元「Sexy Zone」の5人は今どこで何をしているのか? 2026年最新相関図と彼らが選んだ“交わらない未来”
せく し ー ぞ ー ん メンバーという響きに、今なお胸の奥がチクリと痛むような愛着を覚える人は少なくないはずだ。真っ赤な薔薇を掲げて帝劇のステージに立った平均年齢14.4歳の少年たち。あの鮮烈なデビューから月日は流れ、改名や新メンバー加入オーディションという日本アイドル界の不文律を打ち破った激震の2024年から、早2年が過ぎた。2026年の現在地から振り返れば、あの日々の葛藤と決断がいかに必然であったかが、痛いほどよくわかる。
荒波の中を突き進むグループを守るため、あるいは自分自身の表現欲求に嘘をつかないため。かつてのせく し ー ぞ ー ん メンバーたちは、それぞれが全く異なる方角へと舵を切った。ある者は新たな看板を背負って拡張を続け、ある者は単身で世界基準のエンタメへと飛び込み、またある者は地球の裏側でソーシャルグッドな未来を模索している。誰一人として立ち止まっていない。彼らが切り開いた2026年のリアルを追う。
「timelesz」への改名と新体制確立——菊池・佐藤・松島が仕掛けた大勝負の現在地
看板を下ろす。その言葉の重みに耐えかねて崩壊していったグループを、私たちは歴史の中でいくつも見てきた。しかし、timeleszと名前を改め、一般・プロを問わない新メンバーオーディション「timelesz project」を打ち出した菊池風磨、佐藤勝利、松島聡の3人は、アイドルの「延命」ではなく「進化」を選び取った。
発表当初、ファンの間に吹き荒れたのは悲鳴と困惑だった。「5人じゃなきゃ意味がない」「外から人を入れるなんて信じられない」。そうした拒絶反応を真正面から浴びながら、彼らは選考プロセスを徹底的に開示し、泥臭いまでの対話を重ねた。2026年を迎えた今、新体制となったtimeleszのライブを観れば、あの賭けがいかに前衛的で、そして正しかったかが証明されている。オリジナルメンバー3人が築いた屋台骨に、まったく新しい血が巡り、アリーナを満員にする光景はもはや見慣れたものとなった。
ソロとして世界を射程に入れた中島健人——孤高の表現者が鳴らす新章
グループの絶対的センターであり、「Sexy」という概念そのものだった中島健人。彼が2024年春にグループを去ったとき、多くの者がひとつの時代の終焉を悟った。だが、そこからの彼の足取りは、誰よりも身軽で、かつ狂気的なまでにストイックだった。
ソロ転向後の海外ドラマ出演や国内外のフェスへの積極的な参加。英語での堂々たるインタビュー対応や、自らプロデュースを手掛ける楽曲群。中島が目指していたのは、既存の「J-POPアイドルの枠組み」を軽々と飛び越えた、アジア発のグローバルアクター兼アーティストの座だったのだ。甘い言葉でファンを酔わせる「ケンティー」のパブリックイメージを武器にしながら、その裏側にある凄まじい自己鍛錬の成果を、2026年の彼は世界規模のスクリーンで堂々と見せつけている。
引退から数年、マリウス葉が国際社会で示す「元アイドル」を超えた存在価値
芸能界という巨大な引力圏から、自らの意志で最も鮮やかに離脱したのがマリウス葉だ。2022年末の卒業以降、学業を修め、ヨーロッパを拠点に社会活動やサステナビリティに関するプロジェクトに携わる彼の姿は、もはや「元タレント」という肩書では収まりきらない。
SNSや国際カンファレンスを通じて発信される彼の言葉には、エンタメの最前線で他者の視線に晒され続けた経験と、学究的な知性が同居している。多様性、メンタルヘルス、環境問題。彼が発信するメッセージは、かつて日本のショービジネスの歪さに違和感を抱いていた層へダイレクトに届き、確固たる支持基盤を築いた。アイドルを辞めたからこそ獲得できた、濁りのない発信力がここにある。
バラエティと舞台を席巻する菊池風磨・佐藤勝利の確固たるメディア掌握術
グループの舵取り役として、いまや地上波のテレビで見ない日がない菊池風磨。その頭の回転の速さと、時に泥をかぶることも厭わないリアクションは、バラエティ制作陣にとって「最も数字が計算できる男」としての地位を揺るぎないものにした。しかし彼の真骨頂は、どれほど露出が増えても、ステージ上では瞬時に研ぎ澄まされたロックスターの顔を取り戻す二面性にある。
対照的に、佐藤勝利は自らの美学を舞台芸術の世界で静かに深化させている。名だたる演出家たちとのタッグ、古典劇から骨太なストレートプレイまで、劇場という限られた空間で彼が放つ圧倒的な求心力は、デビュー当時の「奇跡の美少年」という形容を完全に過去のものにした。声の太さ、立ち姿の陰影。劇場の暗闇で彼が見せる鬼気迫る芝居は、批評家筋からも熱い視線を集め続けている。
自己表現の場を広げる松島聡——アートと芝居で見出す独自のポジション
かつての活動休止という深い谷を経験した松島聡は、いまやグループ内で最も予測不能で豊かなクリエイティビティを発揮している。個展の開催を通じて認知された彼のアートセンスは、グッズデザインや舞台演出の一部にも色濃く反映されるようになった。
ドラマや映像作品でのバイプレイヤーとしての評価も著しい。人の痛みに寄り添うような繊細な役柄から、どこか危うさを孕んだエキセントリックなキャラクターまで、松島の演じる人物には常に人間臭い体温が宿る。誰よりも優しく、誰よりも傷つきやすかった男が、自らの弱さを最大の武器に変えて表現の海を泳いでいる姿は、同じ時代を生きる観客にとって静かな救いそのものだ。
2026年に見る「5人の絆」のリアル——交錯する視線とファンの胸中
美談としての「ずっと心はひとつ」。そんな安っぽいクリシェを彼ら自身は好まないだろう。中島が抜け、マリウスが海を渡り、3人が新人を迎えて新しい名前で走り出した今、物理的な意味での「5人」は完全に解体された。
だが、個々のインタビューでふとこぼれ落ちる旧友への敬意、互いの出演作をチェックしていることを隠そうともしない飾らない関係性は、形を変えて確かに息づいている。同じ釜の飯を食い、理不尽な重圧に耐え、泥水をすすりながら薔薇を咲かせ続けた十数年間は、誰にも奪えない。それぞれが選んだ道の先で、いつか奇跡のように交錯する瞬間があるかもしれないし、二度と交わらない平行線のままかもしれない。それでも彼らが選んだ「今」は、どの瞬間を切り取っても、あの頃と同じくらい誇らしく、美しい。 (出典: せく し ー ぞ ー ん メンバー(Yahoo!ニュース))